アストル・ピアソラ 闘うタンゴ/斎藤充正 著

私のタンゴの始まりはピアソラであり、ブエノスアイレスに行くまでは「タンゴが好き」というよりは「ピアソラが好き」という感じでした(今では古典タンゴの方が好きだったりする)。
そんな私がまずピアソラ好き、ピアソラをこれから掘り下げてみたいという方にはオススメしたい本がこちらです(↓画像クリックでAmazonへ)。

値段も分厚さも辞書並みですが、これはまさにピアソラ事典であり、ピアソラの詳細な経歴はもちろん、そこに関わってくるタンゴ界のマエストロ達についても注釈で解説されながら登場するので、幅広く知識を広げられるのはもちろん、アンチピアソラでもタンゴ通の方なら楽しめると思います。
ただし、ピアソラ初心者の方には少し難しい内容かもしれないが、この本をオススメする理由がもう1つあり、それが巻末にあるディスコグラフィなどの資料です。

巻末の資料には、ピアソラ自身の発売されたレコードやCDとそのジャケット写真、曲目がまとめられており、調べたい曲がどのCDに入っているか調べられるようになっているし、さらに興味をそそるのがピアソラ自身が演奏していない曲(ピアノソロやチェロソロ、弦楽四重奏の曲など)のリストがあることです。

楽器をしている人ならやはりその楽器の為に書かれている曲をやりたいもの。
ピアノならピアノ組曲というのがあるし、チェロならル・グラン・タンゴが有名、弦楽四重奏ならFour, for Tangoなど。
隠れ名曲ないかな〜とつい一曲一曲検索してしまい、夜更かししてしまいます。

本編は後回しで先にこのディスコグラフィを眺めながらその時期の編成、曲、アレンジなどを楽しみ、ある程度ピアソラについて詳しくなってから本編を読むという順番もいいかもしれません。

ピアソラの有名な曲でAdios Nonino(アディオス・ノニーノ)という曲がありますが、この曲は時期により色んなアレンジが存在します。それを聴き比べるというのも楽しいですよ!

他にもピアソラが音楽を担当した映画のリストや、舞台作品集など、マニア心くすぐる資料が収められています。

ピアソラ好きの方には一家に一冊!という本です。