吹奏楽におけるコントラバスの役割 その4

コントラバスって大きいですよね。
楽器をケースから出すのも一苦労。
弓張って松ヤニ塗って、準備も一苦労。
チューニングも一苦労。
持ち運びも一苦労。

そんなに書いてしまうと良いとこない感じになってしまいますが、今回言いたい事は、

楽器の大きさに気持ちが負けてはいけない

という事です。

よく「大きいから大変」と言われてしまいがちですが、自分が『大変な楽器を演奏している』と思ってしまうと、色んなところで逃げ道を作って逃げてしまいます。

  • ピッチが悪いけど押さえるのがしんどいから仕方ない。
  • 細かい連符、これは無茶やろ〜。作曲者、何も分かってないな。
  • 立って練習するのしんどいしちょっと休憩。
  • 持ち運びで疲れたからちょっと休憩。

などなど。
私自身、始めの頃はこんな感じでした。

でもプロの方のCDを聴いたり演奏する姿を見ると、楽器と一心同体で楽器が大きくみえないと私はいつも思います。

どんな楽器でも本当に上手い方って、楽器が体の一部になって見えます。
歌うように弾いたり、喋るように弾いたり、息するついでに音が出ているような、かゆいところをかくみたいに何気なく音が出ているような、まさに一心同体という印象を私は持ちます。

なのに
『コントラバス、でかくて大変や・・・』
『全然思う様に扱えない。上手くならない・・・』
と思うことは、一心同体とは真逆にいて距離すら感じます。

楽器を見た瞬間から、楽器の大きさに気持ちが負けているのです。

では、どうしたら良いのか。

次楽器を見た時には心の中でこう言いましょう。

『あれ?コントラバス、ちょっと小さなってへん?こんなん朝飯前やわぁ。』

そう。

関西弁で。

それだけで楽器との距離がグッと縮まります。
おまけに、そう思うだけでちょっと上手くなった気分になり良い音になったりします。
また、『楽譜も音符少ないし簡単やわぁ』というつもりで楽譜と向き合うと気持ちが楽になります。

ただし注意点として、誰かの前で絶対口に出してはいけません。
『なにこいつ。下手くそなくせに傲慢やな。おまけに関西弁て』
と思われ、ひかれます。

心の中だけにしておきましょう。

そして謙虚な姿勢を忘れてはいけません。
楽譜はちゃんと楽譜通り、音符の長さは守って弾きましょう。
成功率が低ければ、ゆっくりなテンポから何回も何回も反復練習し、徐々に速くしていきましょう。
「ちょっと上達した?」と言われても「いえ、まだまだです。」と返しましょう。
楽器は丁寧に扱いましょう。

謙虚な姿勢は素晴らしいのですが、楽器に対する自分の向上心まで謙虚に控えめにならないで欲しいのです。

いつまでも
『自分は下手やなぁ。相変わらず音程悪いなぁ。』
と思わないで、心の中ではプロになったつもりで、
『プロならこんな音出すよな』
『プロなら弾けてないとこほったらかしにしないよな』
と思ってみてください。

おまじないみたいなことなのですが、私自身もそう思うようにしたら気持ちが楽になって、ひとつ壁を乗り越えられた時がありました。

朝飯前と言われてコントラバス側は『は?』という気持ちでしょうが(笑)、極端な例えですので、コントラバスとは愛情をもって接しましょう。


コンクール前のこの時期に伝えたいことを書いてみたら「その4」まで続きました。
また思いついたら書いていきますが、ひとまずここで区切りたいと思います。

少しでも多くの学生や顧問の先生方に目にしていただき、少しでも為になれれば幸いです。

読んでいただきありがとうございました。